図は竜王戦第2局、広瀬章人八段vs羽生善治竜王の対局から、後手の羽生竜王が△7七銀と王手し、先手の広瀬八段が▲9七玉と逃げた最終盤の局面。
後手玉に即詰みはなく、先手玉に詰めろ(放っておくと詰みがある状態)で迫れば押し切れそうなところで、例えば△7三桂と打てば、次に△8五桂で▲同角も▲9六玉も△8六金で詰むので、▲8六歩と受けますが、△6七馬▲同歩△7八角でほぼ受けなし状態に。
ニコ生解説の糸谷八段は、△6七馬▲同歩に△8一飛の詰めろ(次に△9六銀▲同玉△7八角の詰み)を挙げたのですが、これは▲6五角と打つと8七に利きを増やして上記の詰めろが消えるとともに、▲3一飛△同金▲同桂成以下、後手玉に詰み筋が生じるという「詰めろ逃れの詰めろ」になって大逆転。
羽生竜王も△6七馬と指したので、まさか・・・と血の気が引きましたが、▲同歩に△6五角と「敵の打ちたいところに打て」の格言通りの手で詰めろを掛け、以下150手までで後手の羽生竜王の2連勝となりました。
それはともかく、菊花賞は×フィエールマン&▲エタリオウ&○ユーキャンスマイルの順の決着で、競馬予想TV!では3連複167.1倍を100円引っ掛けました(競馬予想GP&週刊競馬情報の予想では外して申し訳ないです)。
◎グロンディオーズは元々アタマの高い走りがキニナル馬でしたが、テンからイケズに揉まれ込んで気性的なモロさを出した感じ。外人Jは外人Jでも・・・。
フィエールマンは極軽な20号族のマイラー血統という評価でしたが、極軽が故に仕上がりは早く、小回りの中山や福島よりもだだっ広い京都外回り向きで、サラにラスト2f10.7-11.3の超高速上がりも極軽FNのこの馬にお誂え向きでした。
エタリオウはこれまでロスの多い競馬をしてきただけに、スムーズなら勝ち負けして当然でしたが、地力系の5号族の分、高速上がりで勝ち馬に対して斬れ負けした感じ。
ユーキャンスマイルは地力系の1号族で、高速上がりは不向きでしたが、右回りのモタれ癖も気にならず、阿賀野川特別の高指数通りに好走。ダービー馬で前哨戦も制したワグネリアンが不在なら、1頭くらいは上がり馬が来ても不思議ではないでしょ。
最後にエポカドーロについて。春に買って秋に消した人は尊敬に値します。春に買って秋も買った人は思い入れが強過ぎましたか。私のように春に消して秋も消した人はガンコ者(苦笑)。春に消して秋に買った人は・・・ご愁傷さまです(笑)。
次回の競馬予想TV!は11月17日のマイルCS予想に出演します。ちょっと間が空きますが、ヲタ活などして英気を養っておきます。